EXHIBITIONS

しずく糸・高橋静子 展
しずく糸・高橋静子(植物染め・手織りと柿渋染め帆布バッグ)
会期:2018年11月15日(木)~25日(日)
岩手県花巻市からしずく糸・高橋静子さんの作品が届きます。柿渋とは青い渋柿を砕いて絞り1年以上発酵させたもので、少し粘りのある茶褐色の液体です。しずく糸では京都や三重の製造会社から取り寄せています。
柿渋液に布を浸けて染めたあと日に当てる作業を数回続け、約1カ月で濃い色に染め上げます。柿のタンニンが酸化して色が濃くなるほか、布が固く丈夫になります。鉄媒染をした焦げ茶色や、藍との重ね染めもあります。
染めた後1年間位は酸化が進み少しずつ色が濃くなります。一方、布がこすれた部分は色が薄くなり、また最初の頃よりも布全体が柔らかくなるなどジーンズのように風合いが変化していきます。柿渋染めには布を育てる楽しみがあります。