ARTIST

matsuo yumi - glass ( Pâte de verre )

松尾 由美 - ガラス作家(パートドヴェール)


1990 東京ガラス工芸研究所研究科卒業
1992 日本クラフト展入選
1993 金沢工芸大賞コンペティション入選
1995 東京ガラスアート展入選
2001 現代ガラス展おのだ入選
2006 栃木県真岡市より千葉に工房を移す



光を透かし包み込まれたようなガラスの奥底に秘められた世界。

ガラス作家松尾由美さんの作品は、そのほとんどが植物をモチーフにしたものだそうです。パート・ド・ヴェールという技法により幾度もの工程と手間をかけ、すみずみにまで細心の気を配り、一個づつ産まれてきます。微妙な美しい色、色の重なりあい、植物特有の繊細な形、少し物憂げな、でも太陽にむかって上へと伸びて行こうとするひたむきな表情。そこには、どこかポエティックな詩情のような世界が秘められているのが感じられます。

幾度もの工程を経た末に、石膏を割り、中からガラスをとりだし、作品が出てくる。この瞬間が一番わくわくするそうです。

なぜガラスの中でもパート・ド・ヴェールを選んだのですか、という質問への答えは「形や色を自由につくりだせるから。」

 

◆ Exhibition info:

<past exhibit achieved>

● 2019年11月「松尾由美ガラス展」-カカオに魅せられて

● 2017年10月「松尾由美ガラス展」

● 2016-June「I love komono展」

● 2015年4月「松尾由美ガラス展」

 

◆ 展示風景

2015年 松尾由美 ガラス展

                       

 

 

 

2017年 松尾由美 ガラス展

                       

 

 

 

 

2017年松尾由美 ガラス展

 

                        

 

 

2019年松尾由美 ガラス展 カカオに魅せられて

                       

 

 

 

                        

 

 

 

 

 

※パート・ド・ヴェール(フランス語:Pâte de verre)について:

フランス語で、「ガラスの練り粉」という意味。ガラス製法の中でも最古の製法といわれていますが、その工程が、作品一つごとに鋳型を壊すという量産に向かない技法の為、一時は吹きガラスの技法の流行に伴い衰退してしまい、その後、再び19世紀末のアール・ヌーヴォーの流行とともにフランスで再興されると、様々な作家の手によって多くの美術品が生み出されました。

細部まで自在に色を付けることができるため、吹きガラスでは作ることが出来ない極めて繊細で表現豊かな作品の制作が可能ですが、一方でその作業工程では、原型や鋳型作り、ガラス粉の詰め込みと焼成、研磨に至るまで、多くの手間と時間がかかり、微妙で繊細な技量が要求されます。