しずく糸高橋静子展、11月6日に無事終了いたしました。
2022.11.9
しずく糸 高橋静子展
昨日無事終了いたしました。
お越しくださった皆様と作家の高橋静子さんには心より感謝もうしあげます。ありがとうございました。
今年一年で一番お天気が良好な日々だったのでは、と思うような晴天と気温の毎日でした。行楽地ではさぞ紅葉が🍁美しい季節だったのでしょう。
そんな中連日お客様にお越しいただけ、ありがたい限りでした。
高橋静子さんの、柿渋バッグと植物染め手織りマフラー、ショール、二種類の作品に、それぞれバリエーションが多彩で、素材の染め、織と縫製、デザイン、、
これだけの数、緻密な作業、幾何学模様や縫い合わせ、形、縫製や織の美しさ。。
気が遠くなる作業で、高橋静子さんの頭の中はどうなってるのか、超人的、、と思いお伝えしたら、
岩手県には、ホームスパンなど手仕事するかたがたくさんいて、自分よりもっと緻密で沢山制作してるかたがたたくさんいるから、自分はまだまだで、、、
とおききし、
ため息がでました。
東北の地道で緻密な手仕事のすごさを感じました。そういった土壌と意識の地にいることでより良い刺激になっているのですね。東京は日本のごく一部であり、それぞれの地域に独特な土壌と高い文化があるのを、より深く感じました。
チャックや金具を一切使わず、使っていて不具合がないよう工夫されたデザインや設計、
お手玉型など立体的で独特な形と設計、
糸の色や織、独特なマフラーの仕組み、など、高橋さんの作品には
創意工夫と探求心に溢れていて、次はどんなのがでてくるのかしら、とワクワクします。
もう一つ興味深かった出来事は、ヨーロッパで普段はお仕事し在住していらっしゃる日本人のお客様が、ディエム画像をみて、”柿渋バッグ”にとても反応していただけたことでした。ある意味、柿渋で染めたキャンバス生地のカジュアルバッグは、ヨーロッパなどにはないもの、で渋柿から抽出した柿渋の液体で染めるということや、日本独特な風合いの質感と色合いなのかもしれない、、、
と思うと、より興味深く感じられました。
岩手県花巻市で作られた柿渋染め帆布バッグが、ヨーロッパに渡っていった、のがなんだか嬉しかったです。
織物や草木染めは、また世界中に分布し盛んであり、その技法は共通であるらしく、それも興味深いです。
異文化、共通文化、ともに離れた地とも架け橋となって繋いでくれるのだな、と感じ
11月3日の文化の日にもちなんだ、良い展覧会となりました。
ありがとうございました。
ギャラリーマミカ