「森は生きているⅡ-どうぶつたちのカーニバル-」参加作家紹介

2020.9.26

参加作家紹介(50音順)

 

草舟・金子佐知恵(陶)

パンダ花入れ
コロンとした体、無釉の表面のカサットした質感。手のしぐさ。シンプルなのに、どうしてこんなに、かわいく、愛くるしいしぐさをあらわせるのでしょう。。。

金子さん独特の感性でキャッチされ表現された、動物たちの、愛らしい表情。キュっと心をつかまれます。
水彩絵の具で描いたような、やさしいタッチの作品です。
金子さんの作品がそこにあるだけで、おもわず口元に微笑みがうかびます。
どうぶつの花入れには、こうしてアイビーを絡ませたり、葉っぱを傘のようにいけたり、お花をかんむりのように活けてあげたり。たのしめます。なんだか、どうぶつたちもちょっと「誇らしげ」だったり、なんだかシャイにてれていたり。
表情が心なしかかわるようにみえ、作品は生きているんだな、と感じます。

 

沙羅(木版画) 

沙羅さんの木版画作品からは、
森の中や、山、湖など、自然の中に居る時のシーンとした静まり返ったような、静けさを感じます。

沙羅さんの版画作品の周りは、森の中の静寂にいるような空気が流れ、見つめているうちに、いつしか心が洗われていきます。

木々の枝の細い先や、動物や、鳥のしぐさ。沙羅さんの木版画で表された美しい色彩と表現力、素晴らしい描写をぜひごらんください。

原画でしか味わえない良さがあります。
今回は絵本「うさぎがきいたおと」のうさぎ、りすの原画(エディション)や、木と雷鳥(オリジナル)を出品してくださいます。

 

 

清水早希(ガラス)

パートドヴェールのクマ。
手描きの絵の味わいをそのまま立体にできたらと思って制作したそうです。
吹きガラスに金彩を施したうつわやオブジェ、アクセサリーなど。二年前の森は生きている展に、素晴らしい繊細で細やかな動物のプッペンシュピールのアクセサリーなど、息をのみびっくりするほど、精密な作品がでてきました。
早希さんのガラスに施される金彩の絵付けは、本当にとても精密で、微細で、緻密です。金彩絵付けの技術、吹きガラス、バーナーワーク、パートドヴェール、、、ガラスの技法の引き出しを持っていて、それらの技法を駆使して、そこに早希さんの奥深いファンタジーな想像力、そして表現力、芸術性、毎回驚くような進化をみせている早希さんのガラスです。今回もとても楽しみです。

 

 

矢合直彦(陶

ロバ(オブジェ)
カップやお皿、オブジェなど取り揃えて出品いただけるようです。

矢合直彦さんの作品は、今回当ギャラリー初参画です。とてもたのしみです。矢合さんの絵付けは、まるで一枚の完結した絵画を見るような充実感があります。とても緻密でもあり、絵本からそのまま立体になったどうぶつたちがとびだしてきたような可愛くて愛らしいどうぶつたち。
矢合さんのカップでお茶をのむと小さな絵画をみてるような満足感があります。
陶という固い表面に、油絵のように絵の具を塗り重ね削ったりしたようなタッチ、壁画のような雰囲気。
どうぶつたちの、目の表情。どんな作品が初上陸してくれるのでしょう。